今回はAIを搭載した高精度なチャットボットなど様々なプロダクトを生み出している株式会社サイシードさんに訪問し、CTOである西田さんにお話を伺ってきました!! 学生団体ENTERの第3回、第4回、そして次回6月29日(土)開催の「エンジニア長期インターン説明座談会」に参加いたします!
まず、簡単にどんな会社か教えていただけますでしょうか?
社員40人、設立3年ぐらいで、AI系の事業やってます。
メインはチャットボットですね。
特に各社のコールセンターや、LINEさん等のチャットツールに組み込むチャットボットの開発に焦点を当ててます。
ありがとうございます。
貴社の強みを教えていただけますでしょうか。
貴社の強みを教えていただけますでしょうか。
今までのコンピュータは言ったことしか実行してくれなかったのに対して、今のAIは何かを言うとその文意をくみ取って、フレキシブルに対応してくれます。
ただ、うちはそこからもうちょっと進化させて、雑談、会話の中から要点だけをピックアップし、自分で考えて実行してくれる、言ったことをストーリー立てて主体的に語ってくれるようなAIの開発を行っています。
貴社のように最近多くの企業さんがAI事業に乗り出していると思うのですが、すでに企業の成功事例はあるのでしょうか。
そもそもサイシードはいくつかベンチマークしている企業さんの成功事例があります。
1つがDeepMindさん。AIの中では世界でとても有名な企業さんだと思います。
2011年ぐらいに設立されたブロック崩しというゲームを作っていた会社さんなんですが、それが急遽、DeepLearingのブームとともに突然脚光をあびてgoogleに500億ほどで買収されました。わずか30人ぐらいの頃にです。
国内だとpreffered networksさんですね。ロボットアームの研究開発したり、自前で片付けロボット作ったり、自動着色のシステム作ったりしてます。200人なのに時価総額は2000億。このような会社さんがサイシードのベンチマークです。
今後そのようなユニコーン企業を目指した事業展開をしていくと?
そうですね。うちはコールセンターとかに焦点を当ててるんですけど、実はAI市場全体の100兆円の内、運輸とか、製造とか、卸とか、ロボティクスとか自動車、つまりオートメーション技術に関する市場の方が圧倒的に大きい。
ぼくらはその市場に到達しなければユニコーンは無理なので、そこへの到達、マーケット獲得を目指してます。
そうなんですね。その市場への参入に向けてどのような取り組みを行っているのでしょうか。
はい。現在その市場に参入できる商材を生み出すために、R&D(研究開発)を行っており、シミュレーション環境全般に注力してます。
なぜシミュレーション環境なのかっていうと、ぼくらの分野って自然言語処理っていう分野だと思うんですが、この分野の市場での大きな進み方の一つが、シミュレーション環境だからなんです。シミュレーション環境の中で言語とバーチャルオブジェクトがインタラクションしてバーチャルオブジェクトが学習していく。
そこで学習したバーチャルオブジェクトが実世界ではロボティクスだとか、オートメーション技術、つまりぼくらが参入を狙っている市場に転用されていく。
このようなシナリオを狙っています。
例えば、弊社が現在進めているプロジェクトの1つとして、物流現場のロボットアームの、人の言葉による指示を自動的に学習して、操作することが出来るシステムの開発を目指しています。ロボットアームに「赤をピックアップして緑の上に置いて」って言ったらちゃんととって緑色の上においてくれるというような感じです。
自立して動くロボットの例として犬ロボットだとよりわかりやすいかもしれないです。 お手をさせて、お手をしてくれたら報酬を与えて、全然違う動きをしたら、負の報酬を与えると。それを繰り返すと学習して、最終的にはお手と言ったらお手をしてくれるエージェントが出来上がる。 明示的にルールを与えなくても、環境から自動的に学習してくれる。強化学習っていうアプローチを取り入れて自律的なエージェントを作っているのと同時に、言語インタラクションの要素も組み込む。「フリスビーをとってきて」って言うととってきてくれる。
特にぼくらは既に商材であるチャットボットを通じて、人間との会話がどういうものか、ノウハウを蓄えてます。この部分を生かして、現場でロボットと人間のやり取りがスムーズに行えるようにしたいと考えてます。最終的には建設などの現場にユンボとかシャベルカーが走っている際、近くにいた現場の人が「ユンボそこの機材とって」って言うと機材とって、「あっち持ってって」って言うと持ってってくれるみたいな、「そこ」とか「あっち」みたいなあいまいな指示に対しても的確に行動をしてくれるというのを目指してます。現場の人間たちとコラボしながら動く、そんなロボット作りです。 ちなみにこのR&Dにインターン生が関わっています。音声、画像、シミュレーション環境設計、機械制御、言語処理、とバランスよくやっていただいてます。
自立して動くロボットの例として犬ロボットだとよりわかりやすいかもしれないです。 お手をさせて、お手をしてくれたら報酬を与えて、全然違う動きをしたら、負の報酬を与えると。それを繰り返すと学習して、最終的にはお手と言ったらお手をしてくれるエージェントが出来上がる。 明示的にルールを与えなくても、環境から自動的に学習してくれる。強化学習っていうアプローチを取り入れて自律的なエージェントを作っているのと同時に、言語インタラクションの要素も組み込む。「フリスビーをとってきて」って言うととってきてくれる。
特にぼくらは既に商材であるチャットボットを通じて、人間との会話がどういうものか、ノウハウを蓄えてます。この部分を生かして、現場でロボットと人間のやり取りがスムーズに行えるようにしたいと考えてます。最終的には建設などの現場にユンボとかシャベルカーが走っている際、近くにいた現場の人が「ユンボそこの機材とって」って言うと機材とって、「あっち持ってって」って言うと持ってってくれるみたいな、「そこ」とか「あっち」みたいなあいまいな指示に対しても的確に行動をしてくれるというのを目指してます。現場の人間たちとコラボしながら動く、そんなロボット作りです。 ちなみにこのR&Dにインターン生が関わっています。音声、画像、シミュレーション環境設計、機械制御、言語処理、とバランスよくやっていただいてます。
そこまで具体的なイメージがすでにあるということですね。ハードウェアも今後開発していくということでしょうか。
いえ、ぼくらの会社の得意分野は、ロボット技術の中でも頭脳部分というか、画像認識、音声認識などなので、近々ハードの会社と組んだりしなきゃなと思ったりしてます。
半年ぐらいでどっかの企業と連携して、ハードウェアを調達して、ハードウェアに弊社のアルゴリズムを実装して実際に動かしてみたいなと思ってます。
今回はここまでの内容となります。 事業内容をとても詳しく話していただきました。AI領域やチャットボットに興味がある、西田さんのお話が聞きたい!という方は是非次回の長期インターン座談会イベントにご参加ください!
次回はインターンの内容にフォーカスした記事です! 西田さんを中心とした社員の方々がインターンをどのように考えているのか、
お楽しみにー!